素晴らしきクラシック映画




好きなクラシック映画は『カサブランカ』、好きなミュージカル・クラシック映画は『雨に唄えば』。
何度でも観たくなるような素晴らしさ、物語の質の良さ、時代背景、映像の温かさ、美しき登場人物、
それがクラシック映画の魅力だと思います。
ここでは私が観たクラシック映画を一言コメントと共に紹介します。
マークのあるものはレビューがあります。映画タイトルをクリックして頂くとレビューに飛びます。



ローマの休日 1953年 
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘップバーン
グレゴリー・ペック
王女アンはローマへの親善旅行中、日々の忙しい王女としての日程を逃れ、夜にひっそりと街に出る。きままに過ごすローマでの休日。そこで新聞記者ジョーと出会い、恋をするが。クライマックスのシーンは心に響く。オードリー・ヘップバーン演じるアンのキュートな魅力が印象的な作品。
カサブランカ 1942年 
監督:マイケル・カーティス
出演:ハンフリー・ボガード
イングリッド・バーグマンド
カサブランカのナイトクラブで再会するリックとイルザ。二人はかつて恋に落ちた。だがイルザには抵抗運動の指導者の夫はいた。リックが寄せるイルザへの深い愛は非常に心に響く。お洒落な会話にピアノの旋律が美しい。
風邪と共に去りぬ 1939年 
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ヴィヴィアン・リー
クラーク・ゲーブル
ジョージア州タラの大地主の娘であるスカーレット・オハラの波乱に満ちたその人生を壮大なスケールで描いた作品。彼女の愛と夢。彼女を取り巻く人々と愛する人達との人間模様。強く生きるスカーレットの姿が凛々しく美しい。
哀愁 1940年 
監督:マーヴィン・ルロイ
出演:ロバート・テイラー
ヴィヴィアン・リー
ウォータルー橋で出逢った踊り子と将校の悲恋を切なく綴る。時代に翻弄される恋の行方は心に締め付けられる。ウォータルー橋でマイラを思うクローニンの姿が印象深い。
ジェーン・エア 1944年 
監督:ロバート・スティーブンソン
出演:オーソン・ウェルズ
ジョーン・フォンテーン
孤児として育ったジェーンは幼き頃から置かれた厳しく過酷な生活の末、ロチェスター邸に家庭教師として赴任する。そこで出会うロチェスターとの恋の行方を描く。強く優しく生きるジェーンの姿は実に美しい。
市民ケーン 1941年 
監督:オーソン・ウェルズ
出演:オーソン・ウェルズ

ジョセフ・コットン
「バラのつぼみ」という言葉を最後に他界した新聞王ケーン。その言葉の意味を探るべくある記者が追跡にあたる。ある日普通の少年から大富豪へと転身したケーンの華麗なる人生、そこに隠された彼の心情をテンポ良く綴る作品。
雨に唄えば 1954年 
監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
出演:ジーン・ケリー
デビー・レイノルズ
サイレント映画からトーキー映画への挑戦を、コミカルに、主人公ドンとキャシーの恋、ドン、コズモ、キャシーの友情を織り交ぜた楽しい作品。主演陣の見事なのタップダンスのパフォーマンスは何度観ても飽きる事はない。
オズの魔法使い 1939年 
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ジュディ・ガーランド
バート・ラー
オズの国に迷い込んだドロシーの冒険をミュージカルと美しい映像で綴る。個性的な登場人物と鮮やかな色彩の映像と楽しい歌声は感動的。
素晴らしき哉、人生 1946年 
監督:フランク・キャプラ
出演:ジェームス・スチュアート
ドナ・リード
父の意志を受け継ぎ、町のため、人のために生きてきたジョージがある事件で人生最大の絶望に陥ったことにより、自分を、周りを、その人生を見つめ、人生の素晴らしさを知るという物語。家族とは、愛とはいかに素晴らしいか教えてくれる心温まる作品。
或る夜の出来事 1934年 
監督:フランク・キャプラ
出演:クラーク・ゲーブル
クローデット・コルベール
大富豪の娘エリーは父の反対を押し切り夜行バスで婚約者に会いに行くがそのバスの中で新聞記者のピーターと出会う。コミカルな二人のやり取りとお洒落な会話が印象的。クローデット・コルベール演じるエリーの可愛らしい仕草が素敵。
サウンド・オブ・ミュージック 1964年 
監督:ロバート・ワイズ
出演:ジュリー・アンドリューズ
クリストファー・プラマー
トラップ家に家庭教師として訪れた修道女のマリアとトラップ家の家族との心の絆を描くミュージカル作品。壮大な高原に響く美しい歌声のハーモニーは観る人の心を豊かに、そして温かくさせる。
巴里のアメリカ人 1951年 
監督:ヴィンセント・ミネリ
出演:ジーン・ケリー
レスリー・キャロン
パリの住む売れない絵描きジェリーと、彼が一目惚れしたリズとの恋の行方をミュージカルで綴る物語。子供たちと唄い踊るI got rythmが印象的。

ミニヴァー夫人

1942年
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:グリア・ガースン
ウォルター・ピジョン
平和な村で家族と共に暮らす誰からも愛されるミニヴァー夫人とその家族、周りの人々を描く作品。。彼女は戦争という暗い影にさらされながらも愛を信じ、愛を守る。その強さが美しさを更に印象付けている。

アラバマ物語

1962年 
監督:ロバート・マリガン
出演:グレゴリー・ペック
メアリー・バーダム
子供の目から見る偏見と差別という世の不条理さを弁護士の父の正義と人々の心を合わせ表現した作品。偉大なる父の姿を尊敬する子の視線、幼き子の勇気と冒険から真実を知ること、人を思いやる事の大切さが深く温かく伝わる作品。

サンセット大通り

1950年
監督:ビリー・ワイルダー

出演:ウイリアム・ホールデン
グロリア・スワンソン

借金に追われ仕事にも恵まれなかった若き脚本家と、かつてはサイレント映画の大女優の名を欲しい侭にし、過去の栄光から逃れられないプライド高き老女の心の葛藤、情、愛憎の絡んだ作品。セリフの素晴らしさ、脚本家という生業のキャラクターから発する場面と心情のナレーションが印象的。それよりもかつての大女優ノーマを演じたグロリア・スワンソンの美とプライドに執着した演技に圧倒される。

めまい

1958年 
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームス・スチュアート
キム・ノヴァク
ある男に自分の意思に反して記憶にない行動にでる妻を尾行するように依頼された高所恐怖症の元刑事の奇怪な経験と愛を描くミステリー。
男の妻を演じたキム・ノヴァクの美しさが印象的な作品。


お熱いのがお好き


1959年
監督:ビリー・ワイルダー
出演:トニー・カーティス
ジャック・レモン
マリリン・モンロー
殺人事件を目撃したサックス奏者のジョーとベース奏者のジェリーは逃げるようにフロリダへ向う女性楽団に女装して身を潜める事になった。そこでシュガーという魅力的なウクレレ奏者兼歌手に会い恋をする。トニー・カーティス、ジャック・レモン、マリリン・モンローの演じるそれぞれのキャラクターが実に印象深く観ているものを飽きさせないストーリー展開がとても魅力なコメディ。

恋愛順決勝戦

1951年
監督:スタンリー・ドーネン
出演:フレッド・アステア
ジェーン・パウエル
トムとエレンの兄弟は、ブロードウェイの人気ダンスコンビ。二人は英国の王女の成婚記念パーティのステージに招かれる。ロイヤル・ウエディングのめでたきイベントに向う途中、妹エレンはプレイボーイのイギリス人男性と恋に落ち、またトムもイギリス人ダンサーと恋に落ちる。鮮やかで楽しいダンスと二人のやり取り、そしてそれぞれの恋。最高にハッピーな品。
フレッド・アステア演じる余裕に満ちた粋なトムと、ジェーン・パウエル演じるエレンの可愛らしい仕草が印象的


ショウほど素敵な商売はない

1954年
監督:ウォルター・ラング
出演:エセル・マーマン
ドナルド・オコナー
舞台で人気のミュージカルスター、モリーとテレンス夫妻のドナヒュー2人組は、後に成長した子供も加わって、ドナヒュー5人組として活躍する。夫妻の目指す道を受け継ぐ長女ケイト。だが長男スティーヴは牧師への道へ。風来坊的な次男ティムは、売り出し中の歌手ヴィッキーとの恋に奔走する。ショウという煌びやかな世界に生きる一つの家族の物語。映像美しいミュージカルの数々と、家族それぞれの心情が心に響く作品。

ガス燈

1944年
監督:ジョージ・キューカー
出演:イングリッド・バーグマン
シャルル・ボワイエ
イタリア留学中にポーラはグレゴリーと出会い、恋に落ちる。二人は結婚し、ポーラの母国イギリスに戻り、殺害された叔母の残した邸宅に住む。次第に変わってくるグレゴリーの態度、そして次第に病まれるポーラの精神状態。邸宅内での奇妙な出来事。これは一体何を意味するのか。シャルル・ボワイエの鋭くも不気味な眼光、そしてイングリッド・バーグマンの圧倒的な演技は見もののサスペンス作品。

嵐が丘 

1939年 米
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:ローレンス・オリヴィエ
マール・オべロン
生まれも育ちも全く異なるヒースクリフとキャシー。惹かれあい愛し合う二人の間に生まれるすれ違いと葛藤の日々。キレイごとではない真実の愛の物語は切なく、心を揺さぶる。キャシーの、愛を貫きたい心を邪魔する富への憧れから生じるジレンマ、ヒースクリフの装う強さで押しつぶれそうな心が寄り添いあう愛がとても深く心に響く作品。

我が道を往く 
1946年
監督:リオ・マッケリー
出演:ビング・クロスビー
リーゼ・スティーヴンス
フィッツキボン神父の由緒正しい教会に副牧師としてやってきた若くて活動的な青年牧師オマリー。
町の人々との交流。何より、キボン神父と、オマリー牧師の世代を超えた友情と信頼が心に温かい作品。ある冬、訪れた出会い、互いの理解、そして別れ、続いていく希望が印象深い素敵な作品


心の旅路 

1942年 米 
監督:マーヴィン・ルロイ
出演・ロナルド・コールマン 
グリア・ガースン
精神病院を抜け出した記憶喪失のスミスは、あてもなくさまよう町のタバコ屋で明朗活発な美女ポーラに出会う。いつしか二人は愛し合い、結婚し、一児を授かるが。仕事の所用で行ったリヴァプールで事故に遭い、失った記憶を取り戻す。だが、ポーラと過ごした3年間の記憶は失ってしまった。失った愛の記憶をを、時間を取り戻すためにポーラは実業家になったスミスのそばで秘書として彼を支える。記憶の復活を願って。愛を追い、取り戻したいと願う経緯の切ない女性心理が心に響く作品。


チップス先生、さようなら 

19??年 米
監督:サム・ウッド
出演:ロバート・ドーナッツ
グリア・ガースン
全寮制の学校で63年間もの間、教師をしてきたチッピングは、愛する妻にチップスという愛称をつけられる。後にチップス先生として生徒や教師から信頼され、幾世代もの生徒を教え見送ってきた。妻と子を失ってもなお教壇に立ち、自らも学校に見守られてきた。時代の荒波に絶えながら学校を守ってきたかけがえのない存在のチップス先生はみんなの人気者。堅物で生真面目なチッピングが、妻の助言や周りの人たちによって本来の自分の持っている柔軟なユーモアさを生かし、人生を教える、。信頼と愛情が心に響く作品。


高慢と偏見 

1940年 米
監督:ロバート・Z・レオナード
出演:グリア・ガースン
ローレンス・オリヴィエ
舞台は18世紀のイギリス。当時の女性には財産相続権がなく、ゆえに女性は財産のある男性と結婚できなければ生活の豊かさは望まれない。個性豊かな5姉妹の次女で快活なエリザベスと、高慢で気難しいダーシー、素直になれない二人の愛の行方をユーモアあり、シリアスありでテンポよく、繰り広げられる作品。女性の内面の可愛らしさが光る。


アパートの鍵貸します 

1960年 米
監督:ビリー・ワイルダー
出演:ジャック・レモン
シャーリー・マクレーン
保険会社で働く平社員バクスターは、上層部の5人にアパートの鍵を貸し、部屋を提供することで出世道を歩んでいた。ある日、彼が恋したエレベーターガールが5人のうちの部長の愛人だと知って。
不器用な男が織り成す滑稽で皮肉に溢れた恋の行方が素敵な作品。ジャック・レモンの個性的な名演が光る。


我が家の楽園 

1938年 米
監督:フランク・キャプラ
出演:ライオネル・バリモア
ジーン・アーサー
自由気ままに生きるバンダーホフとその一家。その孫娘アリスがバンダーホフ家の家の買収を進める銀行家カービーの息子と結婚することに。常にせかせかと生きる、バンダーホフとは対象的なカービーが人間の本来のあり方を見つける経緯が非常に印象的。明るさと自由の大切さを実感する素晴らしい作品


スウィング・ホテル 

1947年 米
監督:マーク・サンドリッチ
出演:ビング・クロスビー
フレッド・アステア
歌手のジムとダンサーのテッドは同じくダンサーのライラに想いを寄せる。ジムと結婚するはずのライラはテッドに心奪われ、ジムは自分の農場へ戻る決意をする。後に農場を祝日のみ開演する劇場に改装し、そのダンサーオーディションでリンダと出会う。一方、ライラに逃げられたテッドはジムの元へ、そこでリンダに心とらわれる。またもや始まった三角関係。夢と愛、成功の行方がお洒落に軽快なダンスと音楽に彩られた素敵な作品。

ウエスト・サイド・ストーリー 

1961年 米
監督:ロバート・ワイズ
出演:ナタリー・ウッド
リチャード・ベイマー
ニューヨークのダウンタウン、ウェストサイドを舞台に、イタリア系の青年グループ、ジェット団と、プエルトリコ系のシャーク団の対立と悲恋を描く、現代のロミオとジュリエットと呼ばれる作品。数々の名曲と軽快かつ華麗なダンスパフォーマンスがより一層悲恋を印象つける、ミュージカル映画の傑作。