映画と私
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『映画は心を灯すもの』
作品を観て、心が灯される。
そういった気持ちにさせてくれる映画が好き。
私が映画を観ることが好きになったのは、中学生くらいの頃だったと思う。
映画好きになったのは両親の影響。
父、母ともに映画が好きで、
幼い頃はテレビで放映される映画を観ている両親のそばで、
ただなんとなく画面を眺めていた。
父はアクション映画やサスペンスが好きで、海外で仕事をしている今も、
飛行機の中や、現地でたまに映画館に足を運んでいる。
父のいる海外の方が日本よりも配給が早いので、新作を常に先取りしている。
母は心を暖かくさせるようなドラマが好き。
今も母と一緒に映画を観る時はドラマを観る。
母の映画鑑賞はもっぱらCS放送。
年間観賞する本数は多いほうだ。
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そんな二人の影響を受けた私がはじめて映画館で観た映画というのが、
両親と姉と観にいった『子猫物語』。
小学生の時の事。
当時この作品はかなりの人気で、映画館は満員だったのを覚えている。
はじめて観る大型スクリーンの映像といったらそれはもう感激した。
その後、同じく小学生の時に、クラスメイトと共に初めて映画館に行く。
そこで観たのが、
小泉今日子主演の『怪盗ルビイ』。
この作品は小学生にしては少し難しかったのかも知れないが、
初めて友達と行った映画としてとても良く覚えている。
その後も数えるくらいの本数を映画館にて観賞。
中学生までに、観にいった映画は確か、3,4本だったと思う。
その頃に一番印象に残っているのが、
デミ・ムーア主演の『ゴースト〜ニューヨークの幻〜』。
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中学3年生くらいの頃だっただろうか、
時期は定かに覚えていないがこの頃には、地元にもレンタルビデオショップというものができた。
当時一本のレンタル料が500円。
当時は高いと思ったが、今現在の通常のレンタル料が399円なので、
さほど変わりはないのかなと思う。
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そして高校時代。
この頃になると映画を観る回数がぐんと上がっていった。
出演する俳優などにも興味を持ち始め、映画情報誌なども買うように。
一度気になる俳優が現れると、その俳優の出演作品を辿って観る事を多くしていた。
男優でいえば、メル・ギブソン、リチャード・ギア、
女優はシャロン・ストーン、ゴールディ・ホーン、デミ・ムーア、ブリジット・フォンダが好きだった。
それと共に当時は若手俳優が光っていた。
映画『クルーレス』やエアロスミスのPVなどで一躍有名になった、アリシア・シルヴァーストーン。
ヤングインディジョーンズで名が知れたショーン・パトリック・フラナリー。
スティーヴン・キング原作の『IT』シリーズで主演したジョナサン・ブランディス。
『ターミネーター』でリンダ・ハミルトンの息子を演じたエドワード・ファーロング。
映画の中の同世代の女の子のファッションに魅力を感じ、お手本にしていた時代だった。
同じ世代の若い俳優に魅せられた時期でもあった。
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高校3年生くらいから新社会人になる頃には、
今までで一番映画を身近に感じるようになった。
映画館には月に2、3度のペースで出かける。
観に行くのはいつも一人。
この頃には好きな映画を自分一人で観る事に多大な満足感があった。
密接した隣県まで電車に乗って映画館まで行く。
駅から歩いて15分くらいのアーケード通りに小さな映画館が何件かある。
観たい映画によって映画館が異なる。
今となってはその映画館もあるのかないのかわからないが、
今わかるのはその駅の反対口に大きなシネコンが出来ているということだけ。
小さな映画館の適度に大きすぎないスクリーン。
そのスクリーンは映像が鮮明できれいだった。
この頃に観た映画で、印象に残っているのが、
ティム・ロビンス主演の『ショーシャンクの空に』、
イーサン・ホーク主演の実話、『生きてこそ』、
アレック・ボールドウィンとキム・ベイシンガー共演のリメイク『ゲッタウェイ』、
チャーリー・シーン、キーファー・サザーランドの『三銃士』、
ジョニー・デップ主演の『ドンファン』など。
映画館にて数え切れないほどの本数を観たがこの作品たちは何故かよく覚えている。
同じくこの頃には俳優はもちろん監督にも興味を持ち始める。
当時最も勢いが強かったクエンティン・タランティーノ。
クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』を観て以来彼の異才さに多大な興味を持った。
『レザボアドッグス』、監督ではないが脚本を担当した『トゥルー・ロマンス』などに、
彼の創造するクールさが存分に現れている。
そして今も一番好きな監督である、奇才デヴィッド・リンチ。
カイル・マクラクラン主演の『ブルー・ベルベット』ではじめて彼の存在を知る。
奇妙な描写、人物の心情のリアルな表現、鮮やかでいて重々しい映像、
『ワイルド・アット・ハート』では彼の異才を改めて感じた。
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そんなこんなで今現在。
今現在の映画鑑賞はもっぱらビデオかDVD。
たまに行く映画館は旦那さんと一緒。
今となっては隣県の劇場ではなく同県の比較的大きな市のシネコンで観る映画。
私はコーク、旦那さんはビール、大きなポップコーンを二人で食べながら観るのが好き。
一人で映画を観ていた時期が懐かしいが、
今は一人より、良い映画を旦那さんと観て、分かち合いたいという気持ちが強い。
家ではアクション、サスペンス、コメディー系は旦那さんと一緒。
その他ドラマやラヴ・ストーリーは、旦那さんの好みでないため、一人で観る事が多い。
映画を取り巻く環境は今までいろいろと変わっていったけど、
今は自分のペースで頻繁ではないけれど、好きな映画が好きなときに見られる。
好きな時に映画を観ては心が灯される。
だから私は映画が好き。