ディープ・インパクト

監督:ミミ・レダー
出演:イライジャ・ウッド
    ロバート・デュヴァル

大小二つに分離した巨大彗星が地球に深刻的な危機を及ぼすといったデザスター映画。
ただのデザスター映画というよりは、人物の心情が大いに細かく描写された、人間ドラマのような節がある。
主な登場人物の、日常やエピソード。
それが、すれ違いの父娘であったり、
若いカップルであったり、
勇敢に任務を遂行する宇宙飛行士とその家族であったり、
人間にとってかけがえのない絆という存在を大切に大切に表している。




ギルバート・グレイプ

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ジョニー・デップ
    ジュリエット・ルイス

田舎町で家族とともに生活し、
肥満で身動きさえ困難な母親と、知的障害を抱える弟を姉とともに守りながら、
家族のために生きる青年ギルバート(ジョニー・デップ)は、
ある日、キャンピングカーで旅しながらキャンプを張るベッキー(ジュリエット・ルイス)に出会い、
改めて自分の生活や家族の絆、あり方を見つめ、成長していく。
一つの家庭を舞台に巻き起こるさまざまなエピソードが、
その田舎の美しい風景やあたたかい人間模様も添えて更に印象付ける。
多くを語らないジョニー演じるギルバートの心の移り変わりも印象深い。
それに添えてジュリエット演じるベッキーの明るさや周囲を和ませる人柄もまた印象的である。





バグダッド・カフェ

監督:パーシー・アドロン
出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト
    CCH・パウンダー

ジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、夫と観光旅行中にケンカになり一人車から降り、
やっとのことで砂漠の中の一軒のモーテル”バグダッド・カフェにたどり着いた。
この作品は彼女と、このバグダッド・カフェを取り巻く人々との心の交流の物語。
個性的な人々がいかにしてジャスミンの不思議な魅力に惹かれ、変わっていく様がとてもあたたかい。
静かなストーリー展開。
見終えるとほっと心になにかが灯るような、優しい気持ちになる。
ジャスミンに惹かれていく人々同様、見ている私も知らぬ内に彼女の人間性に惹かれている、
そんな感じにさせる作品だと思う。