トゥルー・ロマンス

監督:トニースコット
出演:クリスチャン・スレーター
    パトリシア・アークェット   
 

エルビス・プレスリーとカンフー映画が好きな青年クラレンス(クリスチャン・スレーター)と、
コールガール(パトリシア・アークェット)のラヴストーリー。
この作品、サスペンス的要素もアクション的要素もあるが私は特にラヴストーリーと呼びたい。
二人は映画館で知り合い、その翌日には結婚する。
だがクラレンスは彼女の元ヒモに手を切る話を切り出しに行くがそこで、
彼女の私物だと思い、持ち帰ったスーツケースには大量のコカインが!
そこで二人は暗黒の組織に目をつけられ事件に巻き込まれる。
この作品には脚本にクエンティン・タランティーノ。
クールな会話が光る。
パトリシア・アークェット演じるアラバマの可愛らしいたたずまいと鮮やかなファッション、メイク。
クリスチャン・スレーター演じるクラレンスのエルビスへのかなりの思い入れ。
そして実はオールスターなキャスト達。
何よりも盲目的な二人の愛。
これこそがトゥルー・ロマンス!




金枝玉葉

監督:ピーター・チャン
出演:レスリー・チャン
    アニタ・ユン

ウィン(アニタ・ユン)は大人気の女性歌手であるローズの熱狂的大ファン。
ある時、ローズのプロデューサーであるサム(レスリー・チャン)が男性アーティストのオーディションを開催。
そしてウィンはローズに近付くためになんと男装してオーディションに参加、そして見事に選ばれる事に。
目的達成のために喜ぶウィンだが、次第にサムに惹かれていく。
解説を聞くだけで、とても興味深い作品。
それ以上に見ていて深く深く作品の中に入り込んでしまう。
アニタ・ユンのそのコロコロと変わる可愛らしい表情からは、
うれしさは倍、そして切なさも倍に伝わってくる。





シド&ナンシー

監督:アレックス・コックス
出演:ゲイリー・オールドマン
    クロエ・ウェッブ

70年代に活躍したパンクロックバンド”セックス・ピストルズ”のベーシスト、シド・ヴィシャスと、
その恋人、ナンシーの破滅的なラブストーリー。
あまりにも有名で、悲劇的な二人の恋を実話をベースにして作られた作品。
二人を通じて、ドラッグが蔓延る当時の自暴自棄な若者の姿が悲しく映される。
自分を失い破滅の道を歩んでいくしかない二人、
なかなか這い出せない現実から逃れようと、寄り添う二人の周りにはちっぽけな世界しか広がらない。
ただ若く、怖いものなしの精神だけなのか、それとも甘えなのか。
果たして、それだけでこの悲劇が語れるものとは思えない。
二人の不器用な愛の形が哀れという感情を生むのか、ただ純粋な愛の形に悲観するのか、
それは見る人によって異なると思う。